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2018.06.15 Update

VPNでNASが使えない!!

弊社サービスの「VPNソリューションパック」を利用しているお客様からの問い合わせで

良くいただく内容として

本社ではNAS(Network Attached Storage)が使えるんだけど、拠点からは使えない!

というのが良くあります。

この場合、大抵の原因は、

NASのネットワークの設定で、「デフォルトゲートウェイ」が設定されていない

という場合がほとんどです。

※ちなみにデフォルトゲートウェイとは

コンピュータや通信機器などのネットワーク設定の一つで、送信相手までの経路がわからない場合に、とりあえずデータを送信する中継機器のIPアドレス。

(参考:e-words

 

インターネットVPNの場合、一般的に本社とVPN拠点はネットワークアドレスを分けるのが一般的なため

デフォルトゲートウェイが設定されていないと、同一のネットワーク(たとえば本社内)であれば通信できますが、異なるネットワーク(VPN拠点)とは通信できません。

ちなみに異なるネットワークには、インターネットも含まれるので、この設定が抜けているとインターネットにもつながりません。

(NASがインターネットにつながる必要はあまりありませんが・・・)

 

最近は一般家庭にもNASを入れるのが珍しくないくらいNAS自体が普及していますが、

それに伴い、個人ユーザでも簡単に導入できるように、NASメーカ側も「誰でも簡単に設定できる」ように機器側で仕掛けをしています。

いわゆる「簡単設定」みたいな設定がそれにあたります。

この「簡単設定」を使うと、個人で使うのに必要な最低限の設定だけしてくれるのですが

この時に先ほどの「デフォルトゲートウェイ」を省略して設定を完了する場合が多いようです。

(まあ、個人で使う分にはなくても良いですからね)

そのため、VPN利用の場合、上記のようなトラブルが発生することになるわけですね。

ちなみに似たような事象としては、「複合機がVPN拠点から使えない」という場合も先ほどのデフォルトゲートウェイが未設定の場合が多いですね。

あと、Windows系のサーバを使っている場合は、「Windowsファイアウォール」の設定の確認も必要になります。

最近はサーバOSでも「Windowsファイアウォール」が搭載されていますので、これを初期値で使っていると、「同一ネットワーク」以外からの通信はブロックするので注意が必要です。

(なにやら、Windowsアップデートすることで、ファイアウォールの初期値に戻る なんて事象もあるようなので、前はできていたのに急にできなくなった ってときは再度ファイアウォールの設定は見直したほうがよいかもしれません)

 

 

 

 

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