前回「ダブル回線ローカルブレイクアウト」の仕組みについて書かせていただきましたが
今回はご利用にあたって注意するポイントを書いていきたいと思います
ローカルブレイクアウトは「DNSインターセプト」というルータの機能を使ってMicrosoftUpdateやMicrosoft365、ZOOMの通信を分けると書きましたが
ルータはPCの「DNS」通信を「インターセプト」する際、すべての「DNS」通信を「インターセプト」するわけではなく、あらかじめ決められた「DNS」通信のみ「インターセプト」します。
要はルータ自身が各PCで使っているDNS設定を把握しておく必要があるというわけです。
また、その把握しておくDNS設定はルータの仕様上何個も登録できません。
そのため(企業の場合あまりないとは思いますが)PCのDNS設定がバラバラだと効果がうまく発揮できません。
なので弊社の「ダブル回線ローカルブレイクアウト」をご利用の場合は、PCのDNS設定を「DNSインターセプト」するルータのIPアドレスに指定していただくことを標準にしております。
ただ、お客様のネットワーク環境によっては、お客様自身でご準備したDNSサーバや、ActiveDirectoryをDNSとしてご利用されているケースもあるかと思いますので、その設定がそのままでご利用できるようチューンさせていただきます。
それ以外で1点ご利用が難しいケースとして「PROXYサーバ」をご利用の場合が挙げられます。
「PROXYサーバ」を利用している場合、PCのDNSの名前解決を含めたインターネット通信は「PROXYサーバ」を経由して行うため、ネットワーク環境によってはルータが「DNSインターセプト」できない場合があります。
詳細はご提案時にお客様のネットワーク構成を確認しながらにはなりますが、この点だけは仕様上ご利用いただけませんので注意してください。