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2018.01.18 Update

「フレッツv6オプション」を使ったIPv6のVPNのテスト①

最近、VPNが遅い
こんな問い合わせが、良く入るようになりました。

「Windowsアップデート」の日や、iOSのアップデートがリリースされた日などは
顕著で、インターネット全体で通信量が急増しているからなどが理由の一つですが
特に最近は、上記のアップデートがない日であっても発生しているようです。

NTT東西やプロバイダに混雑状況の調査を依頼すると
NTT局内に設置されている「網終端装置」が込み合っていて速度がでない状況との回答が来ます。
込み合っている原因としては、最近は昔と違いインターネットの利用が
・YouTubeやamazonビデオ等の動画再生
・OSのアップデート
・クラウドサービスなどのファイル共有利用
等が増え、ユーザが利用するデータ量が増えているのが原因のようです。

しかも、この装置が込み合っている状況は、NTT的には「故障」という認識ではないため
なかなか対処もされず(ベストエフォートなので仕方ない側面もありますが)
なかなか改善されません。

※1そもそも、この装置は各地域ごとおよびプロバイダごとに複数台あるのですが
この台数を決める基準が、トラフィック量ではなく、ユーザ数(PPPoEセッション数)
で決めているらしい(違ったらすみません)のでなかなか増設されないようです。
OCNでは過去に何度も増設工事はされてきましたが、増設のスピードに、ユーザが利用するデータ量の増加が
追いついていない印象です。
そもそもこの基準が今に合ってないんだよな~

※2さらにさらに、この装置の「責任」がややこしい。
NTTに問い合わせると、「この装置の責任はプロバイダにある」(各プロバイダごとの装置のため)
と言うし、
プロバイダに問い合わせると、「装置はNTT内に置かれているのでNTTの責任範囲」
と言ってきます。
どっちの言い分もわからなくもないですが、この辺きっちりしてほしいです。

時間帯によっては、この「網終端装置」のどれかが比較的空いていることもありえるので
PPPoEセッションの再接続(ルータの再起動等)することで、この空いている機器につながり、遅いのが改善することもあるかと
思いますが、時がたてば再発する可能性が高いです。

 

ということで、結論的には、「網終端装置」が込み合っているけど、NTTやプロバイダではすぐに対処が難しい
状況なのですが、その対策としてNTT東西の「フレッツv6オプション」を使って解決しようと思います。

この「フレッツv6オプション」ですが、NTT東西のIPv6通信サービスになります。
https://flets-w.com/opt/v6option/
このオプション自体の月額利用料は無料で、
このオプションをつかうことで、
インターネット(網終端装置)を経由せずNGNの網内で、このオプションを利用するユーザ同士が
直接に通信することができます。
なので、このオプションを使ってIPv6のアドレスで拠点間のVPN接続をすれば、速度遅延の解決が見込めるはずです。

ただし、このサービスを使っても、インターネット通信はプロバイダ契約が必要です。
そのため、今回の解決策の案は、残念ながらインターネットが遅い
ということに関しては解決されません。。。。
(一先ずVPN優先!)

ということで次回このサービスを使ってVPNの設定を行っていきます。

次回へ続く

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